骨粗しょう症は、高齢の女性を中心に年々増加の一途をたどっています。
骨粗しょう症患者の8割くらいを女性が占めており、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌が低下する更年期以降にとりわけ多く見られます。
エストロゲンには、骨の新陳代謝に際して骨吸収を緩やかにし、骨からカルシウムが溶け出すのを抑制する働きがあります。閉経して、このエストロゲンの分泌量が減少してきますと、骨吸収のスピードが速まって骨形成が追いつかず、骨がもろくなってしまうのです。
そのため、閉経を迎える50歳前後から骨量は急激に減少し、60歳代では2人に1人、70歳以上になると10人に7人が骨粗しょう症になっていると言われます。
一方、偏食や極端なダイエット、喫煙や過度の飲酒なども原因と考えられており、最近では高齢の女性だけでなく、若い女性の骨粗しょう症も問題視されています。