免疫抑制作用によって関節リウマチを治療するメトトレキサートや、関節破壊の抑制作用に優れる生物学的製剤などの登場により、炎症や痛みを抑えるだけでなく、病気の進行を食い止めて関節が破壊されるのを防ぎ、患者様の生活の質(QOL)を高める治療が行えるようになってきました。
新しい関節リウマチ治療では、その活動性をみながら、寛解(かんかい:病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽くなる、または見かけ上無くなった状態)を目標に治療します。どうしても寛解に至らないような場合でも、ある程度、炎症がコントロールできる状態に近づけるようにします。
通常、3ヶ月以内に関節リウマチが十分にコントロールできない場合は、薬を変更したり、あるいは追加したりすることによって、寛解やそれに近い状態を目指します。
いったん治療によって寛解に入った後も、今度は寛解を維持することが大切です。
寛解に入った途端にお薬を減らしたりすると、再発を招きかねませんので、必ず医師の指示に従ってください。